着付け教室で行なわれる展示会・販売会とは?

着付け教室におけるトラブルの原因となっている展示会や販売会は、どのようなコンセプトと形態で開かれているのでしょうか?

 

実際にあった事例をあげながら、一部をご紹介していきたいと思います。

 

京都で着物の歴史を学ぶツアー

着物の本場で着物の歴史を学び、帯や織りものなどの職人の工房に立ち寄り、制作過程を見学する、とあって参加を希望する人が少なくありません。

 

その際、さまざまな着物や帯を見学しますが、その過程でセールスがおこなわれます。

 

教室に通うことによって着物への関心がいやがおうにも強くなっている時期ですし、京都という町の雰囲気も相まって、“清水の舞台から飛び降りるように”高額な着物を購入する人が少なくありません。

 

舞台が京都であることと、“問屋価格”“○○%引き”などのフレーズも購買意欲に火を点けるようです。

 

お茶会

どうにか独りで着付けができるようになった頃に、「着物姿で出席」との条件付きでお茶会が開かれます。

 

緊張して出席した会が無事終わると、近くの着物の展示会場に案内されます。

 

お茶会が終わった解放感と、独特な和の雰囲気のもと、「そうだ!もっと着れる着物の幅が広がったら…」とか、「あの春向けの小紋を着て能や歌舞伎の観劇に行きたいな…」、そんな気持ちに促され展示してある着物を購入する人も多いのです。

 

セミナー

「江戸小紋展」「結城紬展」など、着物の歴史やさまざまな着物についての知識を学習するセミナーとして開かれます。

 

着物について、より知識を深める、というコンセプトではありますが、展示内容を中心にスポットを当てての“解説”“お勉強”となりますから、参加者は自然と展示してある商品に興味が湧いてきます。

 

また、展示会などと銘打たれなくても、教室で授業が終了してから、別室へ移動すると、お茶が出され、くつろいだ雰囲気のもとで、さまざまな着物が広げられ、「着てみたら」と着付けをされた後、購入を勧められ断りにくくなる、というパターンもあります。

 

今回あげたのはあくまで一例です。展示会や販売会、全てが悪質だとは思いませんが、数多くのトラブルに発展しているというのは事実。

 

着物は高額な買物になりますので、その場の雰囲気で衝動買いするのではなく、じっくりと慎重に検討を重ねたうえで購入を決めるようにしましょう。