着付け師にはどんな人が向いているの?

着付け師に向く人とは、どのような人でしょうか?常に技術の限りを尽くして、着物を着る人を最も美しく見せる完璧な着付けを行う人でしょうか?

 

それも大切なことですが、それだけでは不足です。

 

忍耐強さと細やかさ

着付け師は、着付けを美しく整えるまでの全体をつかみながら、細部にも心を細かく砕くことができる人に向いています。

 

例えば、結婚式場では、準備のために、花嫁さんより早い時間に控室に詰め、衣裳の細部のチェックを行い、必要に応じてアイロンでしわを伸ばしたり、衿を縫い付けたり。

 

プロでなくては気づかない細かな作業を、コツコツとやっていく忍耐強さが必要す。

 

テキパキ+気働き

お客さんと相対で向き合う仕事ですから、お客さんに対して“タメ口”をきくようでは、着付け師失格です。初めて顔を合わせるお客さんともすぐに打ち解け、神経質になりがちな花嫁さんに対して優しい心配りのできる人が好ましいと言えます。

 

花嫁さんが突然トイレに行きたくなるなど、不測の事態に遭遇することもありますが、そのような時にも、落ち着いて対処できる冷静さも持ち合わせてほしいもの。

 

また、着付けの間中、お客さんが穏やかな気持ちを保てるように細心の注意を払いながらも、そのような気持ちを相手に感じさせない、大らかな雰囲気があるとなおよいですね。

 

時間厳守、体力も必要です

実は、着付けは“体力勝負”でもあります。

 

帯をギュッと締めたり、おはしょりや着付け紐をグッと引っ張ったり、力仕事が数多くある上に、さまざまな体勢が要求され、ふだんからストレッチなどで筋力をつけておかないと、いざという時にギックリ腰、ということも起こり得ます。

 

また、結婚式にしろ、成人式にしろ、式のスタートはほとんどが午前中。明け方から起き出して出勤、は当たり前のことで、プロになったら、「朝は苦手」なんてワガママは言っていられません。

 

着付けのプロとなるからには、前出のポイントについて、しっかり訓練し、苦手なことを克服していく努力も大切ではないでしょうか。