着付け師の1日のスケジュール

自分で着物を着ることはできないけれど、結婚式や成人式、卒業式や七五三など、人生の節目に当たるイベントに、着物で装いたいという人は少なくありません。そんな人々の装いの手助けをするのが、着付けのプロである着付け師です。

 

例えば、写真館での七五三写真の前撮り(七五三の当日ではなく、事前に記念写真を撮影すること)の際の着付けについて、スケジュールを逆算してみましょう。

 

七五三の前撮りのケース

概算で、ヘア・メイクにかかる時間が30分、着付けにかかる時間は約30分、合計1時間です。

 

その日のトップを切る撮影が午前9時スタートなら、当然、それまでに家族全員の着付けを終えていなくてはなりませんから、お客さんの写真館への到着時刻は8時です。

 

当然、着付け師は、お客さんよりも早く到着し、使い慣れた裁縫道具を入れたお針箱を携え、万全の態勢でスタンバイしている必要がありますから、7時半には写真館に着いていたいところです。

 

自宅から写真館へは車で30分とすると、7時に家を出る必要があります。自分の支度もありますから、6時には起床したいところですね。

 

時には足袋や下着の手伝いまでも

七五三で家族全員の着付けをする場合は、3人がかりで着付けをしていく形となります。七五三の繁忙期の週末などは、1時間刻みで撮影予約が入っていることが珍しくありません。

 

わずかな時間の間にも、お客さんが予め選んでいたレンタル衣装や着付けに必要な小物のチェック、不足がないかを改めて確認しながら、お子さんだけでなく足袋や下着を自分で身につけることができない両親のの手伝いをするなどで大忙しです。

 

9時に予約した家族が撮影をしてもらっている間に、別の家族の着付けをすませる…そんなタイムスケールが丸1日続くのが、繁忙期と言えましょう。写真館のクローズが20時だとすると、片付けなどの後始末の時間を入れると、帰宅は21時を回ることもあります。

 

これらはあくまでも繁忙期の例ですが、着付けは週末の設定となることが多いため、繁忙期の週末は仕事の日と考える必要があります。